インターネット回線を利用してるんだけど、最近急に読み込みが遅くなることがあるんだよね..
そんな時に解決に役立つ情報を紹介します!
- 回線が遅くなる原因について
- 遅くなったときの対処法!
- もっと快適にインターネットを使う方法について
インターネットが繋がる仕組みについて
インターネット通信は、まるで手紙を送るようなものです。手紙を送るためには、差出人が手紙を書いて、それをポストに入れて送りますよね?それと同じで、インターネット通信も情報をやり取りするための「手紙」をやりとりします。
手紙を書く人が「あなた」で、手紙を送りたい相手が「ウェブサイト」や「アプリ」です。そして、手紙を運んでくれるのが「データ」です。このデータは、文字や画像、動画などの情報が詰まったパッケージのようなものです。
さて、手紙を送るときに使うのが「ポスト」ですよね。インターネット通信では、このポストのようなものが「サーバー」です。サーバーは、あなたが送った手紙を受け取って、相手に届けてくれます。
ここで、手紙がどれだけ早く相手に届くかは「通信速度」によるものです。通信速度が速ければ手紙がすぐに相手に届き、遅ければ時間がかかるイメージです。
また、手紙を書くときに使う紙やインクが「デバイス(端末)」で、手紙を書いてポストに入れる作業が「ブラウザ」や「アプリ」を使って情報を送信することになります。
最後に、手紙を出し入れするときに使う郵便局のようなものが「インターネットプロバイダー」です。このプロバイダーが、あなたの手紙がサーバーに届く手段を提供してくれます。
つまり、あなたがデバイスを使ってブラウザやアプリで情報を送信すると、それがインターネットプロバイダーを通じてサーバーに届き、相手のウェブサイトやアプリに表示される、という仕組みです。これにより、世界中の情報やサービスにアクセスすることができるのです。
通信速度測定
今の通信速度が遅いかどうか、以下にアクセスしてGoogleが提供している機能で測定してみましょう!
診断が終わると、このような結果画面が表示されます
ダウンロードの速度が、ページや動画を読み込む際の速度です。
アップロードの速度は、写真や動画などをSNSやオンラインサービスにアップロードする際の速度です。
写真や動画を閲覧するのに必要と言われている速度は、「3Mbps〜25Mbps」なので、ダウンロードの速度がこの速度を超えていれば、快適にインターネットが利用できていると考えて良いでしょう。
急激な回線速度低下の原因とは
インターネット回線の基本概念
インターネット回線は、データの送受信を可能にする仕組みです。光回線やDSL、ケーブルなど様々な種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。これらの回線が情報をやりとりすることで、私たちはウェブサイトにアクセスし、動画を視聴することができます。
回線速度の変動原因の概要
回線速度が変動する主な原因には、デバイスの性能、接続機器の状態、ソフトウェア関連の問題があります。これらがトラブルの根本になることがあり、理解しておくことは問題解決のステップとして重要です。
回線速度に影響する原因を以下の図にまとめました。
1. LANケーブルに問題がある場合
LANケーブルが正しく機能していないと、インターネット回線の速度に影響を及ぼすことがあります。以下に、LANケーブルの問題が引き起こす可能性のある速度低下のケースとその対処法を詳しく説明します。
1. 断線や損傷
LANケーブルが物理的に損傷している場合、データの正確な伝送が妨げられます。これにより、パケットロスが生じ、回線速度が低下します。
対処法:
- ケーブルを視覚的に点検し、断線や損傷があれば新しいLANケーブルに交換します。
2. 不適切な長さ
LANケーブルはある一定の長さまでが推奨されており、それを超えると信号が弱まります。特に長距離での使用や過剰な折り曲げは、速度低下を招く可能性があります。
対処法:
- 適切な長さのLANケーブルを使用します。長距離通信が必要な場合は、リピーターやスイッチを使用して信号を増幅します。
3. カテゴリーの非適合
LANケーブルには異なるカテゴリーがあり、それぞれが対応できるデータ転送速度が異なります。古いカテゴリーのLANケーブルを使用している場合、高速な回線を十分に活用できません。
対処法:
- イーサネットケーブルのカテゴリーが回線速度に対応していることを確認し、必要に応じてアップグレードします。
4. クロスオーバーケーブルの混在
クロスオーバーケーブルは、通常のストレートケーブルと異なり、デバイス同士を直接接続する際に使用されます。クロスオーバーケーブルを誤って通常の接続に使用すると、通信エラーが発生し、速度低下が生じることがあります。
対処法:
- ケーブルを接続するデバイスが直接通信する場合にはクロスオーバーケーブルを使用し、通常のネットワーク接続にはストレートケーブルを使用します。
5. ポートの問題
デバイスやルーターのLANポートに問題がある場合、正常な通信が妨げられ、速度低下が発生します。
対処法:
- 異常な挙動を示すポートを確認し、必要に応じて修理または交換を行います。
これらの要因により引き起こされるLANケーブルの問題は、定期的な点検と適切な保守が必要です。速度低下が発生した場合、物理的な検査やケーブルの交換を検討し、問題を迅速に解決することが重要です。
2. パソコン・スマートフォン機器に問題がある場合
1. ウイルスやマルウェアの感染
ウイルスやマルウェアがデバイスに感染すると、通信やデータ転送に支障をきたし、回線速度が低下します。
対処法:
- セキュリティソフトを使用して定期的なスキャンを実行し、ウイルスやマルウェアを駆除します。
2. 不要なバックグラウンドアプリケーション
バックグラウンドで動作しているアプリケーションやプロセスが多い場合、デバイスのリソースが過度に消費され、回線速度が低下します。
対処法:
- タスクマネージャー(Windows)やアクティビティモニタ(Mac)を使用して、不要なプロセスやアプリケーションを終了します。
3. 古いハードウェア
古いハードウェアや低性能のデバイスは、高速な回線速度に対応できない可能性があります。
対処法:
- パソコンやスマホ端末の機種が古い場合、買い替えを検討しましょう。
これらの対処法を適切に組み合わせて問題を解決することで、パソコンやスマートフォン機器に関連する速度低下の原因を取り除くことができます。また、継続的なメンテナンスや最新のセキュリティ対策を実施することも重要です。
3. 無線LAN規格に問題がある場合
自宅の無線LANには大きく、2.4GHz帯と5GHz帯があります。
2.4GHz帯
- メリット
- 5GHz帯と比べると低い周波数位帯のため、通信可能な距離が比較的遠くまで広がります。
壁や物を挟んでも比較的繋がりやすいのが特徴です。
- 5GHz帯と比べると低い周波数位帯のため、通信可能な距離が比較的遠くまで広がります。
- デメリット
- 様々な家電製品や電子機器で幅広く使用されており、同時に他の電波との競合が生じやすく
電波干渉を起こした場合速度低下に繋がります。
- 様々な家電製品や電子機器で幅広く使用されており、同時に他の電波との競合が生じやすく
5GHz帯
- メリット
- 比較的新しい周波数帯で、まだ多くの機器が利用していないため、電波干渉のリスクが低いです。
- デメリット
- 5GHz帯の電波は2.4GHz帯ほど広範囲には届かず、壁や障害物が多い環境では通信が不安定になりやすいという課題があります。
これらの特性を踏まえると、2.4GHz帯は広範囲での通信が必要であり、他の機器との競合が少ない環境で有利です。一方で、5GHz帯は高速で安定した通信が可能な反面、通信距離や障害物の影響を受けやすいため、利用環境に応じて適切な周波数帯を選択することが重要です。
また、ルーターによっては「バンドステアリング」という機能を提供しているものも存在します。
このきのは接続するWi-Fiの周波数帯を自動で切り替えてくれる機能となっており、私たちが意識しなくても速度の早い周波数帯に切り替えてくれます。
今利用している帯域がどちらかを確認するには?
通常、ご自宅のルーターのほとんど場合、2.4GHz帯と5GHz帯どちらも利用可能になっていると思います。
各ルーターによってどの周波数帯かを確認する方法が異なりますが、ルーターのSSIDから確認する方法として代表例を以下に記載します。
◇バッファロールーターの場合
6GHz帯を示すSSIDの例 : Buffalo-6G-XXXX
5GHz帯を示すSSIDの例 : Buffalo-5G-XXXX / Buffalo-A-XXXX
2.4GHz帯を示すSSIDの例 : Buffalo-2G-XXXX / Buffalo-G-XXXX
◇IOデータルーターの場合
「IODATA-XXXXXX-2G」「IO-Guest-XXXXX-2G」は 2.4GHz帯域
「IODATA-XXXXXX-5G」は 5GHz帯域
※型番によって「IODATA-XXXXXX-2G」「IODATA-XXXXXX-5G」の記載
※旧型番では「Airportxxxxxx」が2.4GHz、「Streamxxxxx 」が5GHz
4. ルーター/モデム等に問題がある場合
- 適切な機器の選定と配置:
- 問題: 古いルーターやモデムは新しい通信規格や高速回線に対応していないことがあり、速度低下の原因となります。また、機器の配置が不適切な場合も通信品質に影響を与えます。
- 対処法: 最新の通信規格に対応したルーターまたはモデムにアップグレードし、適切な位置に設置します。信号の干渉を避け、通信範囲を最大限に広げることが重要です。
- 過熱や不適切な通気:
- 問題: 長時間の使用や周囲の温度が高い場合、ルーターなどの機器が過熱し、動作が不安定になります。
- 対処法: 機器を通気性の良い場所に配置し、定期的に冷却ファンや通気口の清掃を行います。冷却ファンが内蔵されている場合は、十分な空気の循環が確保されていることを確認します。
- ファームウェアのアップデート:
- 問題: ルーターやモデムのファームウェアが古いままの場合、最新の機能や安定性が得られず、通信速度に影響を及ぼすことがあります。
- 対処法: メーカーが提供する最新のファームウェアにアップデートすることで、機器の性能を向上させ、セキュリティの向上やバグの修正が期待できます。
- 接続ケーブルやポートの問題:
- 問題: 損傷したLANケーブルや不良なポートは、通信の品質を低下させる原因となります。
- 対処法: 使用中のケーブルやポートを確認し、必要に応じて交換します。LANケーブルやポートが正しく接続されているかも確認します。
- ISP(インターネットサービスプロバイダ)の問題:
- 問題: インターネットサービスプロバイダが提供する回線に障害がある場合、通信速度が低下します。
- 対処法: ISPに問題がある場合は、サポートに連絡して状況を確認し、修復作業を依頼します。
これらの対処法を検討することで、ルーターやモデムに関連する問題による回線速度の低下を改善できる可能性があります。
5. NTT通信網障害の場合
NTT通信障害で通信が遅くなっている場合、大規模なニュースなどで報道があるかと思いますので、このケースはあまり考慮しなくても良いと思います。
本記事では割愛させていただきます。
6. ISP/VNE+インターネット
私達は、ISP(インターネットサービスプロバイダー)、VNE(Virtual Network Enabler)を経由してインターネットと通信をしています。
こちらもNTT通信網と同様、大規模なニュースなどで報道があるかと思いますので、このケースはあまり考慮しなくても良いと思います。
本記事では割愛させていただきます。
万が一こちらが原因で遅くなっている場合は契約されている通信サービス会社にお問い合わせください。
7. 閲覧サイト側障害
最後は閲覧サイト側の障害で通信の遅延が発生している場合です。
大人気のチケットサイトや、TVコマーシャル、番組で報道されたばかりのサイトなど、
一時的にアクセス数が集中して繋がりにくくなるケースが該当します。
この場合、処理遅延を防ぐ手立ては利用者側の私たちにはないので、
時間をおいてアクセスしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
通信が遅くなる原因と対処法についてご紹介しました!
- LANケーブルに関する問題
- パソコン/スマホ端末に関する問題
- 無線LAN規格に関する問題
- ルーター/モデム
- NTT通信網障害
- ISP/VNE通信障害
- 閲覧サイト側障害
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