光回線っていろいろ聞くけど、どんな種類があって何が違うの?
大きく4種類あってそれぞれの回線にメリット・デメリットがあるから、
順番に解説していくね!
光回線の種類について
光回線とは
光回線は、文字通り光を使ってデータを伝送する通信技術の一種です。従来の電話回線や一部のブロードバンド回線とは異なり、情報は光の速さで伝わります。これにより、高速かつ大容量のデータ通信が可能になります。
2023年現在、光回線が当たり前のように使われていているので、光回線以外を利用されている方は少ないのではと思いますが、インターネットが普及する前には、ADSLをはじめとするDSL回線、ケーブルテレビ(CATV)回線を利用したインターネット接続がメジャーであったが、2001年からNTTが提供を開始したBフレッツを皮切りに光回線が一般の家庭に普及していきました。
回線の種類について
その中でも光回線の種類は以下の4つに分けることができます
- NTT光回線(フレッツ光)(全国で利用化・プロバイダーと契約が必要)
- 光コラボレーション(全国で利用化・プロバイダーと別途契約不要)
- ダークファイバー系(一部地域のみ・回線が安定して利用可能)
- 電力会社系(利用可能地域が非常に限定・回線が早い)
それぞれについて説明していきます
「1. NTT光回線(フレッツ光)」
NTT東西が提供する「フレッツ光」というサービスのことを指します。
2001年から始まった「Bフレッツ」というサービスが前身ですが、現在は光ファイバーによるインターネット接続サービスおよび関連サービスを総称して、「フレッツ光」と呼ばれています。
特徴1:他の光回線サービスと比較して大きなメリットがない・・
他の光回線サービスは、各社サービスと組み合わせてお得なキャンペーンやキャッシュバックを行っていたりしますが、フレッツ光はこれらと比較すると大きなメリットがないサービスとなっています。
そのため、どうしてもお住まいの住所で他の回線サービスが利用できない場合の代替手段としてご検討いただくのがよいと思います。
特徴2:全国どこでも利用可能!
NTT東西が提供する光回線エリア内であれば全国どこでも利用が可能です。自治体や地域によってはフレッツ光が提供できないエリアもありますが、カバー率は東西ともに90%を超えているため、日本全国ほぼすべての場所で利用することができます。
「10G通信サービス(フレッツ光クロス)」とは、インターネットで最大10Gbpsの通信速度を提供するですが、まだまだ提供エリアが限定されているのが現状です。これからエリアが拡大されていくことが予想されますが、フレッツ光クロスのご利用は全国どこでも利用できないため頭の片隅に覚えておいてください。
インターネットを動画視聴や、ネット検索などでストレスなく利用する目的でしたら、10Gほどの速度は必要ないため、気にする必要はないでしょう。
特徴3:光回線とは別でプロバイダー契約をしなければいけない
フレッツ光サービスはあくまで物理的な光回線を提供するサービスとなっているため、インターネットへ接続するためには、ISP(インターネットサービスプロバイダー)を経由(契約)する必要があります。
そのため、光回線の利用料をNTT東西へ、ISPの利用料を各インターネットサービスプロバイダー(OCN、So-net、Yahoo!BBなど)に支払う必要があり、支払いの管理が少し面倒です。
※NTTフレッツ光の「まとめて請求」に対応しているプロバイダであれば、支払い先をまとめることは可能です。
また、他の光回線と比較して合計料金も割高になっています。
フレッツ光はこんな方におすすめ
まとめると、以下のデメリットがあるため、基本的に光回線サービスを選ぶ上で第一候補になってくるサービスではありません。
消去法で、光コラボレーション、ダークファイバ―系、電力会社系、すべてご利用いただけないような地域・環境にお住まいの方のみにおすすめの回線サービスとなっています!
「2. 光コラボレーション(コラボ光)」
「光コラボレーション」とは、ソフトバンクやビックローブなどの光コラボレーション事業者が、NTT東西から光回線を借り受けて提供する光回線サービスのことです。
こちらのモデルで、NTT西東西から光回線を借り受けて提供される光アクセスサービス等を「コラボ光」呼びます。
光回線そのものは「フレッツ光」と変わず、速度も一緒と考えてよいでしょう。
「フレッツ光」で契約が必要だったプロバイダーについては、光コラボレーション事業者自らがサービス提供するため、別途契約は不要になります。
また、各光コラボレーション事業者が自ら提供するさまざまなサービスを組み合わせ、より便利でお得なサービスを提供しているため、どの事業者を選択するかを選定する必要があります。
以下の図のAFTERにあたるのが「光コラボレーション」モデルとなっています。
光コラボレーションモデルとは|フレッツ光|NTT西日本公式
https://flets-w.com/collabo/
これにより、利用者はフレッツ光より簡単/便利/安く光回線を利用することができるようになっています。
以下で「光コラボレーション」の特徴を紹介します。
特徴1:フレッツ光と比較すると料金を抑えることができる
フレッツ光のようにプロバイダ料金が別途発生することがないため、月額の利用料金を抑えることができます。
以下で、マンション1ギガ回線プランにおける、主要なコラボ光事業者と、フレッツ光の月額料金比較してみました。月額料金が抑えられていることが分かります。
特徴2:フレッツ光⇔コラボ光 間の変更が簡単
コラボ光はNTT東西のフレッツ光と全く同じ回線でインターネットサービスを提供しています。
そのため、フレッツ光から光コラボレーションへの乗り換えは、光回線の利用にともなく工事(※1)をスキップして、簡単に行うことができます。
※1:通常、光回線を新設する場合は、電柱から住居に光ファイバーの引き込みをする工事が必要
「フレッツ光」▶「コラボ光」への変更を「転用」、
「コラボ光」▶「フレッツ光」or「他コラボ光」への変更を「事業者変更」と呼びます。
特徴3:各コラボ光事業者のキャンペーンが豊富
コラボ光はフレッツ光と比較すると、各事業者ごとに多くのキャンペーンが展開されています。
自分にあった事業者を選ぶことで、よりお得に光回線を契約することも可能です。
コラボ光の場合、光回線はNTT東西の設備を利用したサービスのため、
回線速度/品質などで差別化がし辛い部分があるため、キャンペーンなどの特典で差別化を行っています。
「光コラボレーション(コラボ光)」はこんな方におすすめ
光コラボレーション事業者が実施しているキャンペーンやスマホとのセット割などがお得に使えるポイントとなっています!
「3. ダークファイバー系」
「ダークファイバー」とは、NTT東西が全国に整備した光回線(光ファイバー)のうち、「普段は使っていない予備の回線」のことです。
光回線(光ファイバーケーブル)は利用すると明るく光るので「ライトファイバー」と呼ばれますが、利用されていないと暗いままなので、「ダークファイバー」と呼ばれています。
このダークファイバ―を利用しているのが「auひかり」と「NURO光」です。
NTT東西からダークファイバ―を借り受けて、光回線サービスを提供しています。
以下で「ダークファイバ―系」の特徴を紹介します。
特徴1:回線の混雑が少ない
フレッツ光とコラボ光はNTTのライトファイバーを利用しているため、回線が込み合うケースが多いのに対して、普段利用されていないダークファイバ―の場合、混雑しにくく回線速度が比較的安定しやすいです。
特徴2:開通工事に時間がかかる可能性あり
ダークファイバー回線の場合、ほとんどの場合で開通工事が必要になるため、開通までに時間がかかるケースが多いです。コラボ光であれば、全国展開しているフレッツ光の設備があるため、比較的早く利用できますが、NURO光やauひかりといったダークファイバー回線は、専用の設備が必要なため、開通工事に時間がかかる可能性が高いです。
屋内外で2か所工事を行ったり、立ち合いが必要であったりと、日程を調整する必要があります。
急いでインターネット環境が必要な場合は注意が必要です。
特徴3:利用できる地域が限られている
フレッツ光回線の場合は全国展開されているため、基本的にどこでも回線を引くことができますが、ダークファイバ―の場合は利用できる地域が限られています。
※どんどん利用可能なエリアは拡大されており、
以下より、ご自身のエリアが利用できるかご確認が可能です。
「ダークファイバ―系」はこんな方におすすめ
「4. 電力会社系」
電力会社系の光回線は名前の通り、電力会社が保有している回線を使った光回線サービスです。
西日本のみで提供されており、以下の地域でご利用いただけます。
全部で中部電力系、関西電力系、中国電力系、四国電力系、九州電力系の各グループ会社5社になっています。
特徴1:料金を抑えることができる
コラボ光やダークファイバ―系のサービスと同様で、光回線とプロバイダー料金がセットになっているため、フレッツ光と比較すると料金を抑えることができます。
また、電気と一緒に利用することで月額料金を大きく抑えることもできます。
特徴2:auやUQモバイルとセット割が使える
電力系光回線の5社はKDDIと提携を結んでおり、
auやUQモバイルスマホとのセット割が適用できます。
光回線 | 対象スマホ |
---|---|
コミュファ光 | au・UQモバイル |
eo光 | au・UQモバイル・mineo |
MEGA EGG | au・UQモバイル |
Pikara光 | au・UQモバイル・ピカラモバイル |
BBIQ光 | au・UQモバイル・QTモバイル |
「電力会社系」はこんな方におすすめ
各地域の電気を利用していて、月額利用料がお得になる対象の方
まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事を通して自分に合った光回線について少しでもご理解いただけたら嬉しいです。
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